レーザー

2017年5月20日の中日対広島戦(ナゴヤドーム)で、中日の先発投手・又吉克樹が審判に何事かを訴え、試合が一時中断するハプニングがあった。この出来事をめぐって、インターネット上では、ある「デマ情報」が急拡散。又吉本人が説明に追われる騒ぎとなった。

   「デマ」の内容は、広島ファンが「超高出力レーザーポインター」を使って、又吉の投球を妨害したというもの。なぜ、こんな根拠のないデマが急速に広まったのか。その「発信源」をJ-CASTニュースが追った。

広島ファンへのバッシングが過熱

   ハプニングは、中日1点リードで迎えた4回表に起きた。ここまで3イニングをほぼ完璧に抑えていた又吉が、レーザーサイト広島の一番バッター・田中広輔と対峙した際に、審判に何事かを訴え出たのだ。

   この影響で試合は一時中断。球審と三塁審判が集まって、スタンドの方を指さして「電気!電気!」と呼び掛け始めた。その後、何らかの対応が取られたのか、試合はそのまま再開した。中断していた時間は約1分ほどだった。

   この場面は試合中継でも放送されたことから、ツイッターを中心に「何があったの?」などと話題に。さらには、試合の最中から徐々にツイッターで、

「広島ファンが 5mW 猫レーザーポインター で又吉の投球を妨害した」

猫レーザーポインター

といった真偽不明の情報が広まっていった。

http://pasteall.org/370887

   グリーン レーザーこうした情報が出回ると同時に、それを信じたネットユーザー中心に広島ファンへのバッシングが過熱。ツイッターやネット掲示板には、

「レーザーポインター当てるとか何を考えてるんやろ... カープファン最悪」
「広島ファンの方、敵チームのピッチャーにカラス駆除レーザーポインター当てたり、必要以上に野次ったりするの、やめていただけませんか」
「広島ファン出禁にしてしまえ。ほんまクソすぎる」

といった激しい批判が次々と寄せられる事態となった。