今日は3週目火曜日でOFF日。朝10時頃に家を出て開催中の「石飛博光-律動する書-」の観賞に行った。地元のケーブルテレビがビデオカメラで撮影しているほかは誰もいなかった。地元には「書道」そのものが一般には認知されていないように思えた。
さて作品だが、石飛先生と言えば「近代詩文書」「調和体」「漢字かな交じり書」すべて言い方が異なるが、同じ部門を指す。
創始者である金子鷗亭が唱えた書道の新分野で、漢字部門は中国の「詩」を書くが中国語(漢文)のため、一般の人が読めない。またかな書道の部門も草書や変態仮名を使うのでこれまた一般の人は読めない。前衛書道も然り。そこで新たに読める書の分野として中国にはない「調和体」部門が誕生したわけです。
この部門での現在日本の牽引者としての地位にあるのが今回展示している石飛博光先生だ。中央まで出掛けなくても徳島で見れるので機会あれば是非観賞して欲しいものだ。制作過程が会場内で映像として流れているので筆法もよく理解できると思う。先生は大作を書く際は大きさの異なる筆を二本で書くこともあるようだ。ただ映像の中での補筆の多いことが気に掛かるところではあった。