今日は金曜日で、朝から風もあり寒かった。10時に市立美術館に行って今日から始まった「毎日書道学会展」を観賞した。永和の人の寸評ですが、鳥華さん=趙之謙風に親子書きでの表現で関東だと受ける書風で、線質、構成ともに◎ 翠葉さん=隷書の一任者が今回は呉昌碩風での二行書。書き出しの二文字の横画が平行になっていたのが悔やまれる。全体にもう少し右上がりをきつくしたのも見てみたい。 響花さん=中央に大書きの隷書で委嘱作家たる作風が堂々として良。サイドの子書きがやや不安定か? 爽風さん=自作漢文での作品でひょうひょうとしたおどけた味の中に変化を見せた秀作。 黎風さん=隷書自作詩を二行に文字を横に揃えずにバランスを考えながら書した努力作。 響香さん=キャリアを彷彿とさせる二行書。ベースには顔眞卿が見え隠れして見せ場の縦線は今回展の記念賞に値するものだ。 翠苑さん=六朝方筆法で書作したもので、展覧会では避けられることの多い「楷書体」に挑んだことには敬意を表したい。作品は親子書きだが、子書きが未完成の感じがしたのが惜しまれる。 玉仙さん=一般公募で特選おめでとう。隷書二行14文字を綺麗に横に並べて基本に忠実に書かれていた。隷書・楷書の作品が非常に少ないのでリスクはあるが目立っていたように思う。
半切作品は作品作りの基本だが、どうこの紙面を黒で抑えるかは経験でしか答えは見つからない。ひび精進を…