​NHK美の壺「あかあかと燃ゆる 炭」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
日本では30万年の歴史をもつ炭▽炭にこだわるうなぎ屋。表面はカリッと身はフワッと焼き上げる炭の威力▽炭の最高傑作、紀州備長炭。365日炭を作り続ける秘密と職人の根気▽茶事で欠かすことのできない菊炭。裏千家茶道家による炭手前。考え抜かれた炭の組み方から茶事で感じる炭の移ろいまで▽炭の暖房・火鉢。美食家、北大路魯山人も愛用した火鉢とは?築170年の古民家でいろりを囲んで家族団欒。

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炭の魅力を紹介した回です。

炭の傑作の1つが「備長炭」で、空海が中国から持ち帰り広めたとされ、鉄のように硬く、叩くと金属の音がし、表面が白いことから「白炭」と呼ばれるそうです。備長炭で焼くと、料理の味わいを深めるため、料理人に好んで使用されるそうです。

また、備長炭と並んで傑作が「菊炭」で、クヌギなどを材料とし、木の断面部に放射状の割れ目ができることから、「菊」の名が付いたということです。こちらは、黒く仕上がるため「黒炭」と呼ばれ、千利休が茶会で使用したことで広まり、茶事で使用されているそうです。

備長炭の中でも「紀州備長炭」は、炭の最高傑作とされるそうです。
ウバメガシという木を釜で焼いて作るのですが、釜の火を絶やすと炭作りの環境が失われるため、職人たちが365日炭を作り続けて、300年以上にわたり受け継がれる伝統を守り続けていました。窯に入れて2週間後、10分の1まで焼きしめられて鉄のように硬くなった炭は、芸術品のようでした。