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番組HPより)
今からおよそ100年前。世界的建築家フランク・ロイド・ライトは、旧帝国ホテルの設計にあたり、外壁を赤い煉瓦ではなく“黄色い煉瓦”で飾ることを求めた。当時の日本で黄色い煉瓦を焼くことのできた職人は愛知県・常滑(とこなめ)の久田吉之助しかおらず、ホテル側は協力を求めた。
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大正時代、愛知県常滑の片腕のレンガ職人・久田吉之助の半生をたどり、旧帝国ホテルの外壁に使うための黄色のレンガの注文を受け、大金を受け取りながら納品しなかったことの真実を描いたドラマです。
ドラマの中の現代では、吉之助はお金をだまし取った詐欺師あつかいで伝えられていますが、事実を探っていくと大きく異なることが明らかに...。
長い年月をかけて黄色のレンガを独自に作り出し、片腕を失うなど数奇な運命に翻弄されながらも、自分にしかできないことを成し遂げたいと精いっぱい生きた男の歩みが描かれていて、その主人公の鬼気迫る演技は余韻に残りました。