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番組HPより)
北海道十勝地方の太平洋岸、海に面した沼・生花苗沼(オイカマナイトー)は、細い砂洲により海と隔てられている。3月、この沼に、ある劇的な変化が起きる。春の激しい波により砂洲が決壊し、沼を覆っていた氷が海へと一気に流れ出るのだ。氷の下からは水辺が現れ、そこには野鳥が集まってくる。
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3月、北海道十勝平野の南、太平洋に面した沼「生花苗沼(オイカマナイトー)」に集まる生きものたちを見つめた回です。
生花苗沼は、海とつながっていた所が、砂州が発達して海から切り離されてできた海跡湖だということです。
冬、浅い沼は一面が雪と氷に覆われていました。
ところが3月、激しい波が沼と海を隔てる砂州を決壊。沼の水が一気に海へ流れ出て、氷も割れて海へと流れる劇的な変化が起こるそうです。
オイカマナイトーとは、波が越えて入る沼という意味のアイヌの言葉だそうです。
氷が割れて流れたことで沼の水面が現れると、オジロワシやオオハクチョウ、カモメなど鳥たちが続々と集まり、水が浅くなって逃げ場がなくなった魚を次々と捕まえていました。
さらに沼の水位が下がって底が見えると、キタキツネがやって来て、取り残された魚を捕まえる様子が見られました。
その後、砂州に再び変化が起こりました。
海流が砂を運んで崩れていた砂州が修復され、決壊から2週間後には再び沼と海が切り離されて元の姿に。毎年、劇的な変化で生まれる貴重な水辺が多くの生きものたちを支えていました。