​NHKヒューマニエンス「“グレートジャーニー” ヒトらしさの進化の足跡」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
ホモ・サピエンスの原点は「グレートジャーニー」にある。アフリカで誕生した人類が約5万年前に壮大な旅を開始、全世界拡散を成し遂げた。その原動力はヒト特有の“発明”。極北の地へ大海原へと繰り出し、過酷な環境に安住することを可能にした。

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アフリカで誕生し、約5万年前に世界中に進出した人類最大の旅「グレートジャーニー」の謎に、様々な視点から迫った回です。

なぜ人類は新天地を目指したのか?
その原動力の大きな一因に好奇心があり、「冒険遺伝子」と呼ぶ遺伝子の存在が確認されていて、生息域の拡大と関係性があると考えられるそうです。

そうした好奇心に駆り立てられて世界中に進出しますが、グレートジャーニーが成功したカギは、「発明」だったということです。

世界最古の釣り針や落とし穴の罠が日本で見つかっているそうですが、こうした発明によって新天地で生きていくことができたということです。

研究者によると、特に縫い針の発明が大きく、縫い針で毛皮を縫い合わせて衣服を作れたことで、北極圏など寒い地域への進出を可能にしたそうです。

他の生物は違う所に移る場合、その環境に適応して生物学的な変化を遂げますが、ホモサピエンスは、発明した道具を使うことで、生物学的な変化を伴わないでも広がることができた例外的な生き物だということです。

最後に、ある研究によると、たくさん移動したほうが幸福感が高いという実験結果だったそうで、こうした移動の幸福感も関係しているのではないかということです。

これについてスタジオでゲストの方々が、「物理的な距離の移動というよりは、何か発見したり体験したりすることに喜びをおぼえる」のであって、旅をしなくても「日常の中で、ふだん気づかなかった見過ごしていたものを発見することも、一つの幸福だ」と話されていたのが印象的でした。
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