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番組HPより)
世界中の神話には「出立→試練→帰還」という共通構造が見出される。なぜ神話はこうした普遍的構造もつのか。それは、私たちの精神の成長も全く同じプロセスを経るからだ。
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アメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルの著「千の顔をもつ英雄」を読み解くシリーズの第1回です。
キャンベルは、世界の膨大な神話を読み解き、共通の「物語の構造」を見つけたということです。
それは、英雄たちの「行きて帰りし物語」。
彼らは慣れ親しんだ今いる現実世界から異世界へと旅立ち(出立)、さまざまな試練に直面するも、それを乗り越え(試練)、そして、恵みをもたらす力を手に、現実世界へと戻ってくる(帰還)。
この「出立→試練→帰還」という円環型の構造になっているということです。
キャンベルが見つけたこの神話の構造は、スターウォーズを手がけたジョージ・ルーカスをはじめ、世界中のクリエイターに影響を与えているそうです。
英雄の旅はその人の成長の物語であり、私たちの人生のプロセスと重なり合うということです。自分自身こそが小さな英雄で、この書は、誰もが自分の物語を自分で作っていく生き方をするためのヒントになるということでした。