NHKふるカフェ系 ハルさんの休日「宮崎・日南~山林王のなんじゃもんじゃカフェ」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
宮崎南部の美しい小さな城下町、飫肥(おび)。飫肥杉で富を得た山林王が、明治時代に作った大邸宅が今回の舞台。山林王は自由な発想で、「なんじゃ?」と驚く建物を完成させた。

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古民家カフェ巡りをしている主人公が、宮崎県日南市にあるカフェを訪れた回です。

そのカフェは、江戸時代にこの地域を治めていた飫肥(おび)藩の城下町にありました。

カフェは、庭のある広い敷地に立つ重厚な日本家屋で、大広間の座敷から美しい庭を眺めながら飲食を楽しめました。

お店の人らにお話をうかがうと、飫肥杉という杉が藩の財政を支えていたそうですが、このカフェの建物は、飫肥杉で財を成した山林王・服部新兵衛が、武家屋敷だった土地を買い上げ、明治45年に建てた邸宅だということです。

さまざまなお客さんを招くことができるよう、玄関が3つもあり、その一つは洋室になっているなど、いろいろな驚きの趣向が凝らしてありましたが、これは服部は先進的な考えを持ち主で、自身の自由な発想のもとに作ったということでした。

タイトルの「なんじゃもんじゃ」には、驚きの建物という意味のほかに、植物博士だった服部の孫が名付けた新種のコケの意味が込められていました。

そのコケは、のちにコケ学上20世紀最大の発見とされたそうですが、見つかった当時、未知の植物で判別できず、博士が「ナンジャモンジャゴケ」と名付け、その後、新種と判明したそうで、微笑ましいエピソードでした。
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