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番組HPより)
61歳でデビューした作家・桐衣朝子と人見知りな?桃太郎との日々。エッセイの朗読は、黒木華。
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作家・桐衣朝子と猫の桃太郎との日々をつづった回です。
桐衣さんが小説家としてデビューしたのは61歳。
59歳のときに乳がんをわずらったことがペンを握るきっかけだったということです。
病気になったときはすごいショックで、生きる価値とか意味とかあるんだろうか、何て虚しいんだろうと思い、地を這うような日々だったそうです。でも、そんなことないと、人生は虚しくないと、どこかで自分の胸の中でささやき続ける声があり、その時になぜか私は書かなきゃいけないと思ったそうです。
以来、生と死のはざまで葛藤する思いを作品の根底のテーマに、作品を書き続けられていました。
桃太郎は、2020年にやって来た保護猫で、縞々のしっぽが特徴的な白猫でした。
「桃太郎」という勇ましいイメージの名前とは裏腹に、超がつく臆病で、誰か知らない人がいたり、ピンポンが鳴ったり、音がしたりするとすぐ隠れてしまうそうで、名前負けしていると桐江さんが言っていたのが微笑ましかったです。
朗読されたエッセイ「縞々しっぽの道案内」には、桃太郎が導いてくれるような安心感のある存在であることがつづられていて、心温まるエッセイでした。