​NHKヒューマニエンス「“左と右” 生命を左右するミステリー」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
世の中の決まり事や言葉の中にごく自然に溶け込む「左右」。しかしそれは生命が進化を追いかけた、その副産物に過ぎないという。では「左右」は私たちに何をもたらしたのか?弱肉強食を生き抜く自然界には「左右」を駆使する、まさに「生死を左右する」世界が広がっている。さらに人間の左利きと右利きを調べてみると、全世界の傾向はほぼ1対9の比率で右利きが多い。実はここに、人間独自の進化をめぐる一大ミステリーがあった。

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右利きと左利きの不思議に迫った回です。

例えば、左側から獲物を襲う左利きが多い動物がいるとすると、獲物は左側を守るように対抗するようになるため、少数派の右利きの動物が優位に立ち、右利きの数が増えていく...。右利きが多くなると、今度は少数派の左利きが増えていく...。

このように自然界では、左と右の割合は、ジグザグの歴史が見られ、
弱肉強食の世界では拮抗する傾向があり、およそ半々になるそうです。

ところが、人間だけが右と左の割合が、9対1で、解明されていない大きな謎だそうです。

右利きのヒトが生存上で有利ならば、左利きは消えてしかるべきですが、ずっと1割は残っていて、左利きが存続する理由があるはずで、
マイノリティーであることに何か有利さがあるはずだということです。

一方、「軸足」というものもあって、ヒトの場合、右利き左利きに関わらず、たいてい軸足は左足だそうです。

それは、ヒトの体の構造が、たいていの人は左足のほうが「足の裏」が大きく、「大腿骨」は左足のほうが長くて重たいそうで、左足を軸にしたほうが体が安定しやすいと考えられるそうです。

陸上のトラック競技は左回りですし、スピードスケートやフィギュアスケートも左回りになっていて、軸足と関係がありそうだということで、不思議で興味深いお話でした。
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