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番組HPより)
北海道の南側に突き出た襟裳岬では、年中強い海風が吹き、海流が岬の岩礁へとぶつかる。潮は豊かな魚介類をもたらしシノリガモやカモメを育む。5月の大潮の日、岬に定住しているゼニガタアザラシは、メスの多くが出産を迎える。
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北海道・襟裳岬に息づく生きものたちを見つめた回です。
岬から沖に向かって荒涼とした岩礁地帯が約2キロも伸びている独特の環境で、強い風が吹き、海流が岩場にぶつかることで、海藻の多い豊かな海をもたらしているそうです。
ここでは、ウミウなど50種以上の海鳥が見られるほか、ゼニガタアザラシの日本最大の繁殖地になっているそうです。
多くのアザラシは季節ごとに移動しますが、ゼニガタアザラシはここに定住しているそうです。天敵のシャチが岩礁に入ってくることができず、強い風や潮を岩礁が防いでくれるため、恰好の生息場所になっているということです。
5月の大潮の日、潮が引いて岩場が広く現れたとき、メスの多くが出産を迎えるということです。
番組では1頭のメスが出産する様子を捉え、生まれた赤ちゃんが、10分後には動き出して初めて海に入って健気でした。
2週間後には、母親から泳ぎの訓練を受ける様子が見られました。
子どもは生後1か月ほどで独り立ちし、それまでに母親から狩りのし方など一人で生きていく術を学ぶそうです。
岩礁地帯の独特の環境が、ゼニガタアザラシをはじめ、多くの生きものを育んでいました。