NHK歴史探偵「明治維新 新政府の挑戦」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
日本の大きな転換点「明治維新」。実は新政府は、資金不足に兵力不足のどん底からのスタートだった!?課題を一挙に解決した電撃作戦とは?明治政府の苦悩と挑戦に迫る。

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明治維新はどのように成し遂げられたのか、明治新政府の苦悩と挑戦に迫った回です。

明治維新の目的は、欧米諸国と渡り合える近代国家を作ることですが、それを実現するために大きな課題があったということです。

その課題とは、軍事力でも経済力でも各藩が力が持っていたことで、軍事力も資金力もない新政府は、国の運営がおぼつかない状態で、藩の存在が最大の障壁になっていたということです。

藩の持つ力をそぎ落として、いかに中央集権国家を作り上げるのか?

そのヒントとなったのが、紀州・和歌山藩がやっていた先進的な改革で、それは身分制を解体して武士の特権を排除するもので、新政府が参考にしたということです。

そして、事態を一気に打開する秘策として「廃藩置県」を断行。
藩をすべて解体して県を設置し、中央集権化を進めました。

廃藩置県は、大名を全員クビにすることになるため、大反発の恐れがありましたが、意外にも大きな抵抗は起きなかったということです。

その理由の一つとして、武士たちも「今こそ近代日本に生まれ変わらなければならない」という時代の流れを感じていて、そんな共通意識のもと、時代の変化を受け入れたと考えられるそうです。

特権階級である武士が、特権を手放してまで国の近代化を目指した、世界史的にも非常に珍しい事例だということで、明治維新がとても大きな転換点であったとを感じました。
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