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番組HPより)
神話には必ず「出立」という段階がある。例えばブッダの物語では、最初に「生老病死」を深く感じさせる出会いが生じる。これが出立のきっかけとなるのだ。
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アメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルの著「千の顔をもつ英雄」を読み解くシリーズの第2回です。
英雄の神話では、共通して、主人公に何かしらの冒険の合図が突然訪れるということです。
旅に出ることは、今の地位や安定した生活を捨てることになるので、ここに葛藤が生まれ、時に拒否することも。
このとき、直感を信じて前に一歩出てみること。
それが神話が示している教訓なんじゃないかということでした。
また、神話では、主人公を助ける存在として「メンター(助力者)」が現れるケースが多いそうです。
いろいろな神話にメンターが出てきて助言するというのは、本能的に人間はメンターの力を借りて育っていくものなのではないかという話でした。
私たちの人生にもそれぞれメンターがいると思われ、このあたりも、人生のプロセスと神話の構造が重なり合うと感じました。