​NHKヒューマニエンス「“不安” ヒトが“自らつくった”進化のカギ」

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番組HPより)
ヒトは将来を予測する認知能力を獲得して「不安」を自らつくり出してしまう。こうした「不安」が実は進化の背中を押していた。アフリカから世界中に移り住んだグレートジャーニーや狩猟採集生活から農耕生活への変化にも「不安」を巧みに使った戦略があった。遺伝子の研究や「不安」に関わる神経物質・セロトニンの二面性、さらに「不安」が社会をつくっているといった研究まで、その起源と正体を「不安」と向き合う専門家と探る。

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「不安」について、さまざまな視点から考察した回です。

不安の定義として、起こっていないけれども、起こるかもわからないストレスや恐怖に対して、さまざまな潜在的なものに対する反応を称して「不安」と呼んでいるということです。

ヒトの場合、長期的な将来を予測したり、いろいろな想像をしたりできてしまうことから、自ら不安要素を作り出してしまうということです。

ただ、そうした不安を感じることは、より安全なところへ自分を導くための原動力になっていて、グレートジャーニーや農耕生活などヒトの進化を後押ししたと考えられるそうです。

ゲストのいとうせいこうさんが、「不安がなければ人は前に進めない。前に進もうとするから不安が起きるわけで、不安があったときは、自分は何か新しい変化をしようとしていると思い込もうとすることが大事。」と話されていたのが印象的で、不安をポジティブなものとしてとらえる前向きな考え方でした。