​NHKクローズアップ現代「やっぱり「モノが届かない!?」~2025 高まる物流危機~」

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番組HPより)
トラックドライバーの過酷な労働環境を改善するために始まった労働規制。それから1年、モノが運べなくなる=2024年問題を回避するための対策が限界を迎えている。規制を守ろうとしても運賃が上がらず窮地に陥る運送会社。規制を守らない会社に仕事を奪われる“負のスパイラル”も。長距離輸送からの撤退も相次ぐ中、国は規制の実効性を高める対策の強化に乗り出す。舞台裏で何が?私たちの暮らしを支える物流は維持できるか?

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物流改革で起きている現在の問題を見つめた回です。

去年始まった運送業の労働時間の規制、いわゆる2024年問題から1年。引っ越しがしたい日にできなかったり、トラックドライバーの労働時間が減っていなかったり賃金が上がらなかったり、さまざまな問題が生じているということです。

本来、労働時間を守って、適正な運賃で働くことを目指した物流改革。
しかし、一部の荷主は、安い運賃のまま仕事を依頼し、それに応じる運送会社も数多くいて、そうした運送会社に仕事が集まることで、ルールを守る会社は仕事を奪われ、経営が厳しくなる悪循環に陥っているということです。

ルールを守っている運送会社の方は、「不合理極まりない。正直者がバカを見る」と話していました。

大手の運送会社は改革の効果が現れていますが、この業界は9割が中小企業で、中小企業はコストや人手が足りなくて、実態として労働時間を減らせていないということです。

その背景には、この業界では長い間「早く・安く」が当たり前になっていて、過当競争してきたことがあるということです。

こうした状況に国も動き始め、「トラック・物流Gメン」を立ち上げ、ドライバーたちの声を聞き、荷主たちに改善を働きかけるなど、対策に乗り出しているそうです。

専門家の方が言うには、法令をちゃんと守っている運送会社が救えるようにしていくことが大事だということでした。