​NHK歴史探偵「藤原氏と平城京」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
大河ドラマで大注目の藤原氏。日本史上有数の権力者一族はどのように誕生したのか?不自然な街の形に込められた野望に藤原氏のための謎のパレード。平城京から秘密に迫る。

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平安時代を中心に栄華を極めた藤原氏。一族の繁栄の秘密に迫った回です。

繁栄のカギは、平安京ではなく平城京にあり、中臣鎌足の息子・藤原不比等から始まったということです。平城京の都づくりを主導したのが不比等で、都づくりをする中で権力を固めていったということです。

具体には、「外京」という特別な区域の高台に藤原氏の氏寺・興福寺を創建したそうです。また、天皇が住んでいた平城宮の一角に皇太子(不比等の孫)を住まわせ、不比等の邸宅と隣接させ、天皇家との強固な姻戚関係を築きあげようとしたそうです。

こうして大きな影響力を持つようになり、平安時代には官職のほとんどを藤原氏が占め、国の政治を牛耳ることに。今度は、一族の中で誰が権力を握るかという争いが起き、藤原一族トップの座を巡って、身内の中で激しく争ったということです。

最後に、専門家の方は、「藤原氏が大きな武力を持たなかったことが栄華を極めた」と話していました。藤原氏は、武力ではなく、さまざまな策略を駆使して生き残り、政治力だけで千年以上生き残った稀有な存在だそうで、たぐいまれな知略に長けた一族だったことを知りました。
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