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番組HPより)
北海道の西側、羊蹄山の麓を流れる尻別川。山麓に降った雨や雪が火山の大地にしみこみ地下水となり、裾野で湧き出して集まった清流だ。清流が支える命のつながりを見つめる。
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北海道南西部を流れる尻別川。初夏の清流に息づく生きものたちを見つめた回です。
尻別川は、国の水質調査で何度も1位になった屈指の清流だそうです。
羊蹄山を囲むように流れ、羊蹄山の表面は火山灰で覆われていて雨が浸透しやすく、地下水になって川に流れ出しているということです。
そんな清らかな川は、水生昆虫など虫が豊富で、虫を求めてヤマメやオショロコマ(北海道の固有種)など魚が集まり、それらを狙ってヤマセミなど鳥たちが集まっていました。
鳥たちは繁殖の季節で、この時期、はるか南から集団で訪れる渡り鳥・ショウドウツバメも見られました。
ショウドウツバメは、柔らかい火山灰質の崖の側面に穴を掘って巣を作るそうですが、崖一面におびただしい数の巣穴が開いて、圧巻でした。
ヤマセミも、同じように崖に巣穴を作るそうです。
1羽の親鳥が、大きな魚をくわえてヒナの待つ巣穴に運んで愛情深く子育てする様子が見られ、尻別川の恵みに支えられて命をつなぐ姿がありました。