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番組HPより)
北海道・ニペソツ山は山体が崩壊を繰り返してできた険しく岩だらけの山だ。山頂部では岩の隙間を利用してナキウサギが暮らし、秋、ホシガラスはハイマツのタネを取り出して岩の隙間に隠し冬に備える。
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秋、北海道・ニペソツ山に息づく生きものたちを見つめた回です。
大雪山系の東にあるニペソツ山は、火山活動によって誕生した、北海道では珍しいとがった形の険しい山で、斜面にはゴツゴツとした岩が転がる荒々しい岩場や、ハイマツが広がっていました。
ハイマツの茂みでは、ホシガラスが見られ、松ぼっくりから種を器用に取り出して、種を岩のすき間に埋めて隠し、食べ物が乏しい冬に備えていました。
また、ゴロゴロとした岩場では、エゾナキウサギが走り回り、草や落ち葉をつんで、岩のすき間へせっせと運ぶ様子が見られました。エゾナキウサギは、冬眠せずに半年もの長い冬を過ごすそうで、こうした岩場は天敵から身を守れる大切な隠れ家になっていました。
これから迎える厳しい冬に備え、ニペソツ山の環境を巧みに利用しながら、冬支度をする生きものたちの姿がありました。