​NHK植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之(12)

- 映画・テレビ鑑賞
(番組HPより)
山田孝之が「植物の謎の生態」を解き明かす人気シリーズ。

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ハエトリソウの生存戦略を解き明かした回です。

ハエトリソウの生える湿地帯では、栄養が乏しく根からうまく吸収できないことから、虫に目をつけ、食虫植物として進化してきたということです。

ハエトリソウという名前ですが、獲物の割合としては、ハエは2%ぐらいで、アリやクモが多いそうです。

獲物を捕まえる戦略としては3つあり、1つは、0.3秒の速さで葉を閉じること。

2つ目の戦略として、葉に感覚毛という幾つか突起があり、感覚毛に2回タッチすると葉が閉じること。1回ではなく2回目で動くのは、虫とそうでないもの(雨やごみなど)を区別するためで、無駄に閉じないようにしてエネルギーの消費をふせいでいるということです。

さらに、3つ目の戦略として、もう一つ閉じる条件が、1回目のタッチから2回目のタッチまで「30秒以内」の場合のみ葉が閉じるそうです。
これも、虫とそうでないものを区別するためで、ハエトリソウに備わった、確実に虫を捕らえる驚きのしくみでした。