NHKヒューマニエンス「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
私たちはどのように「死」を迎えてゆくのか。それは本人ばかりか家族も悩む大きな問題だ。多くの人が長寿となり、死の風景も変わってきたという。近年増えてきたのが“老衰”。自宅や施設で見守られて亡くなる人も増えている。穏やかな最期を迎えるとき、肉体で何が起きているのか、その解析も進む。死を見つめる心のケア、家族と過ごす終末期など、対応する医療も変わりつつある。さまざまな現場から「死の迎え方」を考えてゆく。

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死の迎え方をさまざまな角度から考えた回です。

専門家の1人は、死の迎え方として、一つに、自分が最期をどう迎えたいのか明確にすることが大事だということでした。そして、なるべく穏やかに、その人らしく、最後の命の1滴まで使い果たして死に到達することが大事で、それを「死へのソフトランディングさせる」という言葉で表現していました。

「死の過程は苦しいのか」というテーマでは、老衰などで死に至るとき、脳内麻薬と呼ばれる「エンドルフィン」という物質が分泌されて、苦痛を緩和する作用や多幸感をもたらすと考えられ、本人は穏やかな気持ちでいるのではないかということです。

このことについて、ゲストのいとうせいこうさんが、「みとる側が、苦しくて亡くなったんだなと思うより、あのとき、お父さん幸せだったんだなを思うことができるので、救われる」と話されていたのが印象的で、みとる側の気持ちが楽になる言葉でした。
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