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番組HPより)
北海道南西部の勇払平野は、厳冬期も雪に覆われることがほとんどない。北西側の山地が北風のもたらす雪を受け止めるためだ。雪が少ない平野には、ワシやタカなど猛きん類が集まってくる。厳冬期、次々に猛きん類が訪れる不思議な草原を見つめる。
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厳冬期、北海道南部の勇払平野(ゆうふつへいや)に集まる生きものたちを見つめた回です。
1月、川は氷に閉ざされますが、周囲の平野には雪はほとんど見当たりませんでした。北西側にある山地で雪を落とすため、勇払平野にはほとんど雪が降らないということです。
この時期、続々と姿を現すのが猛きん類で、オオワシ、オジロワシ、ノスリ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサなど、草原の上を悠然と飛び回る様子が見られました。
冬にこの場所に集まってくるのは、獲物の捕りやすさで、雪が少ない環境のため、草原の地面を歩き回るネズミなど獲物を上空から狙いやすいということです。
フクロウの仲間、コミミズクも飛来し、パラボラアンテナのような平らな顔で、獲物のわずかな音を聞きつけて的確に狩りをする様子が見られました。
厳冬の過酷な季節、雪の降らない平野で、空のハンターたちと獲物が繰り広げる命のドラマがありました。