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番組HPより)
木造住宅の建築や修理などを担う大工は、この20年で半分以下に減少。人手不足や技術不足によるトラブルは相次ぎ、建築物の調査会社の統計では、診断した住宅の7割以上で不具合が見つかっている。専門家は、大工不足を引き起こす原因には、時代遅れの労働環境や住宅産業構造の変化などがあると指摘する。
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今、家の新築やリフォームで、工期が遅れたり、不具合がたくさん見つかったり、トラブルが相次いでいるということです。
原因は大工が不足していることで、1980年代には90万人いた大工が、現在は29万人にまで大幅に減少しているそうです。
大工不足は施工の質の低下も引き起こし、人手が足りず、経験の浅い大工が現場に入っていることで、不具合が多くなっているということです。
なぜ大工が不足しているのか?
背景に住宅産業の変化があるということです。
かつては家を建てたい人から大工に直接依頼がありましたが、バブル崩壊後、注文が住宅メーカーに流れるようになったそうです。
住宅メーカーの下請けに工務店、工務店の下請けに大工という構造になり、コストダウンが強く求められ、下請けの立場の大工が、低賃金や長時間労働を強いられてきているということです。
そうした中、大工の担い手を増やす取り組みを始めているところがあり、幾つか紹介がありました。
カギは「大工の社員化」だそうです。
個人事業主が多い大工を社員として雇い、社会保障を充実したり、会社がつくった大工の訓練校で技術を習得させたりする取り組みが進められ、実際に若い大工たちが集まってきていて明るい兆しでした。