NHK歴史探偵「飛鳥の巨石は何を語る?」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
世界遺産の候補として注目の奈良・飛鳥。1400年前に都があったこの地にはたくさんの謎の巨石が!不思議な模様が彫られた酒船石や華麗な装飾の石柱が造られた理由とは

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奈良・飛鳥の巨石を調査した回です。

飛鳥には仕掛けや装飾が施された謎の巨石が点在し、これらが何のために造られたのか、少しずつ分かってきたということです。

謎を解くカギとなる巨石が、「酒船石(さかふねいし)」という台状の巨石にくぼみや溝が彫られたもので、ここに水を流して占いの儀式をした祭祀施設の一部だったと考えられるそうです。

他の巨石も、もてなしの施設や宮廷の庭園などに置かれたと考えられ、政治的な意味合いとして巨石が使われたと考えられるそうです。

これらの巨石を造らせたのが斉明天皇で、呪術を得意とし、自ら占いをしていた可能性があるということです。激動の時代、斉明天皇は、巨石を使った占いやもてなしなどで国を導こうとしたのではないかと考えられるそうです。

こうした巨石が造られたのは、わずか7年間だったそうです。
それは、石を運ぶための運河の大工事が過酷な労働だったためで、人々が反発し、斉明天皇が崩御した後、巨石文化は途絶えたということです。

一人の天皇の熱意で、約1400年前の短期間に造られたものが現在に残っているということで、歴史ロマンを感じるお話でした。