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番組HPより)
千葉県南西部、鋸南町(きょなんまち)の沖に広がる東京湾。その青い海に潜ってみると、海底をさまざまな形をしたサンゴが覆っている。そこにはカエルアンコウやボロカサゴ、コスジイシモチなどたくさんの生きものが暮らしている。なかには、本来南の海で多く見られるクマノミの姿もある。
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東京湾の中、千葉県鋸南町の海に息づく生きものたちを見つめた回です。
鋸南町の海では、海底をさまざまなサンゴがびっしりと覆っていて、そこではカエルアンコウやボロカサゴなど多様な生きものや、色鮮やかな魚たちが見られて、東京湾とは思えない、まるで南国の海のような光景が広がっていました。
以前は海藻の森が広がっていましたが、海水温が上がっている影響で、サンゴが群生するようになり、今では25種のサンゴが確認され、この海の生態系は大きく変化しているということです。
本来、南の海で多く見られる魚のクマノミも、10年ほど前から姿を見せ、5年ほど前から産卵するようになったそうです。
クマノミが産卵し子育てする様子が見られ、岩の壁に無数の卵を産み付け、オスがヒレで新鮮な海水を送りながら卵を懸命に守り、やがてふ化した稚魚たちがサンゴの海へと泳ぎ出して行きました。
サンゴが群生する豊かな海が、多くの生きものたちを育んでいました。