NHK日曜美術館「つながる私 塩田千春」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
ドイツ・ベルリンを拠点に国際的に活躍するアーティスト・塩田千春(52)。現在、生まれ故郷の大阪で開催中の大規模な展覧会を舞台に、その芸術の全貌に迫る。見る者を一瞬で惹きつける、糸を紡いだ大型のインスタレーション、若き日の苦悩を物語る絵画、大きな病を乗り越えて生まれたドローイング。そして、コロナ禍を経て、自分と他者、心と心の“つながり”をテーマに思索を重ねた大作に秘めた思いとは。大阪中之島美術館。

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ドイツ・ベルリン在住のアーティスト・塩田千春さんを特集した回です。

生まれ故郷・大阪で開催の展覧会を巡りながら、塩田さんの芸術の変遷をたどりました。

塩田さんの作品は、無数の糸を展示空間に張り巡らせた大型のインスタレーションが特徴的でしたが、元々は絵画出身だということです。

塩田さんは、日本で絵画を学びますが、絵を描き続けている中で、自分の絵が誰かの絵の真似のように見えてきて、どのように描けばよいか苦しんだそうです。

20代の頃、美術と向き合うため、ベルリンに移住。絵画だけでなく、他の表現にも挑戦し、表現手法がさまざまに変化していきました。

そして、ある時、空間に線を引こうと思って、絵筆の代わりに糸で線を引いたのが、現在の糸を使った作品のはじまりだそうで、絵画出身ならではの発想でした。若き日の苦悩を乗り越えてたどり着いた塩田さんの一つの境地だと感じました。
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