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番組HPより)
室町時代の京の都には高さ100mを超える巨大な塔があった。前代未聞の大きさながら、わずかな記録しか残っていない幻の塔。一体どんな姿だったのか?その実像に迫る。
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600年前の室町時代、京の都にあった巨大な塔の実像に迫った回です。
その塔は、京都御所の北側、相国寺にあった塔で、記録から高さ109mの七重塔だったそうです。東寺の五重塔が高さ56mのため、約2倍の高さだということで、驚きの大きさでした。
この七重塔に関して、わずかな記録して残っておらず、瓦なども見つかっていないため、どんな姿だったか分からないそうです。
しかし今回、同じ時代に造られた五重塔などを参考に、CGで再現を試みました。大きな瓦屋根になるため重量の問題がありましたが、木製の軽い瓦でつくったのではないかと考えられるそうです。そうしてCGで再現され、姿や大きさのイメージがよく分かりました。
この塔は、室町幕府3代将軍・足利義満が南北朝の統一を果たし、新しい平和な世を告げるものとして建てたとされるそうです。当時の京の町で突出した高さで、ランドマークになったことが想像されますが、現在はほとんど知られていないということで、まさに幻の塔でした。