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番組HPより)
日本を代表する名峰・北アルプスの槍ヶ岳。標高3000mを超す山頂を目指し2か月以上謎の登山をするサル集団に密着。一体なぜ山を登る?そこに〇〇があるからだ!
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北アルプスの槍ヶ岳を登るサルたちを追った回です。
そのサルは、長野県・上高地の森で暮らすニホンザルの群れで、厳しい冬を乗り越え、春は森で芽吹いたばかりの若葉を食べるなどして暮らしていました。
ところが夏になると、群れの一部が、なぜか槍ヶ岳に向かって登り始めるということで、何の目的で登るのか長期密着して探りました。
行方を追っていくと、子ザルも連れた群れは、標高2500mの山の中腹に姿があり、1か月以上かけて1000m以上の高さを登ってきていました。
実は、ふもとの森では、春にたくさんあった若葉は夏には硬くなり、食べ物が極端に少ないそうです。このため、森の若葉の芽吹き前線を追いかけて、サルたちは登ってきたということです。
さらにこのあと、なぜかサルたちは、若葉もない山頂付近まで登っていく行動が見られました。
子ザルを連れて、槍ヶ岳の断崖絶壁や不安定な岩場を登り、2か月以上かけて山頂付近に到達しましたが、これも食べ物を求めての行動で、山頂付近に広がるハイマツなど高山植物の木の実を食べるために登ってきたということです。
サルたちは、山頂付近では一足早く秋の実りがあると知っていて、毎年8月中旬頃に実が熟すのに合わせて山を登ってきて、実りの前線が徐々にふもとに下っていくと、それを追いかけながらサルたちも下山するそうです。
サルたちは、季節によって移り変わる環境を巧みに利用して、北アルプスの厳しい自然をたくましく生きていました。