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番組HPより)
大阪府高槻市の摂津峡。市街地のすぐ近くにある渓谷で、江戸時代から景勝地として多くの人に親しまれてきた。初夏、緑あふれる渓谷では生きものたちが躍動!人の暮らしのすぐ近くの渓谷で連綿と続く命の営みを見つめる。
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大阪・高槻市の摂津峡(せっつきょう)で、初夏に躍動する生きものたちを見つめた回です。
花崗岩などの岩が川の水に削られてできた渓谷で、周囲にはうっそうとした森が広がっていて、市街地のすぐ近くに豊かな自然が残る場所でした。
水辺では、ミヤマカワトンボが赤茶色の羽で飛び回ったり、夜、カジカガエルのオスが岩に上がってメスへの求愛で澄んだ鳴き声を響き渡らせたり、恋の季節を迎えてにぎやかでした。
水の中では、小石のかたまりが動いている様子が見られましたが、これはニンギョウトビケラの幼虫が、小石をつなぎ合わせた石の巣を身にまとって歩いている姿で、何とも奇妙でした。こうして羽化するまで石の巣を肌身離さず持ち歩くということです。
周辺が開発されていく中、多様な生きものが息づいていて、貴重なすみかとなっている渓谷でした。