​NHKワイルドライフ「アジア縦断!ハチを食べる謎のタカ 巨大ミツバチとの激闘に迫る」

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番組HPより)
ハチを専門に襲って食べる珍しいタカ、ハチクマ。
それは、謎に包まれた生態のごく一部で、「渡り鳥」であるハチクマの全体像は分からなかった。そこで今回、ハチクマ研究の第一人者の協力を得て、2万キロに及ぶハチクマの渡りを追跡。アジアを股にかけた大スケールでハチクマの生態に迫る。

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再放送を視聴。
ハチを専門に襲って食べるタカ、ハチクマとハチの命がけの攻防に迫った回です。

繁殖地の日本と越冬地の東南アジアを行き交い、毎年2万キロを渡るということです。

ハチを主食にする珍しいタカで、ハチの巣を襲い、幼虫や蜜、巣自体も食べるという奇妙な習性でした。

ハチの巣を襲うと、働きバチから一斉に反撃を受けますが、ハチクマの全身は細かい羽毛でびっしりと覆われていて、ハチの針を簡単に通さないということです。昆虫界敵なしのスズメバチの巣を襲うこともあるということです。

日本では、白神山地で子育ての様子を観察。
2羽のヒナがすくすくと育っていました。
ハチクマの場合、他のタカが食べないハチの巣を独占できるため、ヒナどうしで食べ物を巡る争いがほとんど起きないそうです。

タイや台湾では、どんな暮らしをしているのか謎に迫りました。
タイではオオミツバチ、台湾ではツマアカスズメバチの巣を襲うことを地元の人から聞いて、その攻防をカメラで捉えようとしました。

針を通しにくい羽毛で覆われたハチクマと言えども、これらのハチは攻撃力が高く、執拗に追い続けてくるため強敵でした。ハチクマが巣を襲おうとしては反撃されて逃げ出すという行動が何度も繰り返され、こうした攻防が1か月も続くこともあって、まさに一進一退の攻防でした。

ハチクマが何度か巣の攻撃を試みていると、ある時からハチが反撃してこなくなる状況が見られました。
これは、ハチの攻撃を抑える何らかの物質を体から出したか、あるいは、執拗に巣を攻撃するとハチが無駄な抵抗をしなくなるという説が考えられていますが、まだ分かっていないそうです。

まださまざまな謎に包まれている不思議なタカで、神秘的に感じられました。