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番組HPより)
異端の建築家、馬場正尊(55)。リノベーションの先駆者として、空き家や解体されるビルなど、見捨てられた建物をよみがえらせてきた。馬場が手がける場にはなぜか人が集い、笑顔が生まれる。人の生き方をも変えると言われる馬場の建築、そこに込められた物語。
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建築家・馬場正尊さんの仕事の現場に密着した回です。
既存の建物を活用し、新たな価値を生み出すリノベーション。
馬場さんは、まだ日本で馴染みがなかった20年前から、見捨てられた建物を数多くよみがえらせてきたリノベーションのパイオニアだそうです。
ただ建物を改修して別の建物に変えるのではなく、馬場さんの中で、建物の使う人のライフスタイルをどう変えていけるかがテーマになっていて、実際、住む人の人生をも一変させてきたということです。
そんな住む人たちの未来図を思い描くという意味合いで、自ら設計するものを建築ではなく「風景」と表現していました。
馬場さんは緑内障をわずらっていて、普通の人の20分の1の視野で、今もどんどん見えにくくなっているそうですが、視力を失ってゆくことで、他の感覚が研ぎ澄まされたり、周りのスタッフに作業を任せるようになったり、全体としては良くなったと前向きに考えられていて、いつも穏やかな表情で精力的に活動をされている様子が印象的でした。