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番組HPより)
鈴鹿山脈の北部に位置する滋賀県の霊仙山。山頂付近にはカルスト地形と呼ばれる石灰岩が作り上げた景観が広がる。一方、中腹から麓に広がる森ではエビネやクリンソウなどの花が次々に咲く。春、霊仙山で躍動する生きものたちの姿を追う。
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春、滋賀県の霊仙山(りょうぜんざん)に息づく生きものたちを見つめた回です。
霊仙山は、山頂付近にはカルスト地形と呼ばれるごつごつとした白い岩場が広がり、山の中腹からふもとにかけては広葉樹の豊かな森が広がる独特の景観をした山でした。
山頂付近は土壌が薄く保水力に乏しいため、大きな木はほとんど見られませんが、イチリンソウなどの可憐な花々が次々と咲いて、年間500種以上の花が見られる花の名山として親しまれているそうです。
山の中腹からのブナやカエデなどの広葉樹の森は、ヤマガラやカケス、ヒヨドリなど鳥たちの貴重な住みかになっているそうです。
5月の繁殖の季節、森の中を流れる沢沿いでは、日本で最も小さい鳥の一つである10センチほどのミソサザイが、オスが盛んに鳴いてメスにアピールしたり、苔を集めてペアで巣作りをしたりする様子が見られて可愛らしかったです。