NHKファミリーヒストリー「堤真一~寡黙だった父 家族への思い~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
37年前に父を亡くし、父方のルーツは全く知らないという堤さん。取材で明らかになった事実に驚きを隠せなかった。

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俳優・堤真一さんの家族の歴史をたどった回です。

父はまったくというぐらいしゃべらない寡黙な人だったそうで、真一さんは父方のルーツを知らず、今回いろいろと事実を知って驚かれていました。

父は熊本県の出身で、子供の頃から物静かで、東大受験を勧められるほど頭が良く、外交官になりたい夢があったそうです。しかし、駐在所の警察官だった祖父の給料では大学進学は難しく、夢をあきらめたということです。

終戦後、父は神戸製鋼に入社して工場で働きますが、とにかく真面目で黙々と働いたということでした。通っていた近くの食堂で母と出会って結婚すると、2人は兵庫店西宮市の150棟ものマンモス団地で、当時憧れだったという団地暮らしを始め、そして真一さんが誕生しました。

真一さんは、高校の途中まで野球にのめりこんだ後、アクションスターを目指しますが、ひざのけがに悩まされて難しくなり、それからある時、演じることの奥深さに気づいて俳優の道に進み、現在の活躍に至るそうです。

60歳で病気で亡くなった父は、51歳で近畿大学の通信教育を受講していたことが後で分かったということで、最後に紹介がありました。10代のときにあきらめた大学に入学し、税理士を目指していたそうで、大学への強い憧れを持ち、学ぶことが本当に好きな方だったのだなあと思いました。

何も語らなかった父のそうした誠実な生き方や、真一さんのことを静かに応援していた思いを知り、真一さんがとても感慨深そうでした。
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