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番組HPより)
2016年、ルーブル美術館の収蔵庫で半分がちぎれ、ボロボロの状態の「睡蓮・柳の反映」が見つかりました。クロード・モネの集大成といわれ、長年行方知らずだった「幻の名画」です。
100年ぶりに日本に返され、国立西洋美術館で絵をよみがえらせる1年がかりのプロジェクトが始まりました。
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画家モネが描き、100年間ほとんど人目に触れてこなかった幻の一枚「睡蓮・柳の反映」をよみがえらせる国立西洋美術館のプロジェクトに密着した番組です。
上半分が欠如し、何が描かれているのか分からないほどボロボロの状態でしたが、絵画修復師らが気の遠くなるような修復作業を続けて、最終的に鮮やかな色をした作品がよみがえって見事でした。
もう一つ、上半部の欠如した部分を、AIを駆使して推定し、デジタル復元図を作成することが試みられました。
完全に失われている部分に何が描かれているのかを推定するのはAIでも難しいと思われましたが、大きな手がかりとなるものが見つかり、さらに晩年のモネが作品に込めた思いを読み解くなどして、実際に描かれていた絵に近づけようとして、果敢な試みでした。