​NHKファミリーヒストリー「吉岡秀隆~いくつもの“縁”に導かれた俳優の道~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
映画の街で不自由なく育った父の人生を一変させた戦争と貧困。その後、日本の映画や舞台の美術を第一線で支えることになる父のプロ魂とは。そして秀隆が生まれる、様々な縁に導かれて。

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俳優・吉岡秀隆さんの家族の歴史をたどった回です。

父方はその昔、小田原・北条氏に仕えていたと伝わり、母方は南北朝時代に、新田義貞が大叔父にあたる一族だということで、どちらも長い歴史のある家系でした。

父方・吉岡家は、明治時代には大田区蒲田の村で屈指の名家だったそうです。明治の終わり、曾祖父が北品川で開いた生花店は、官庁や宮内庁の御用達だったそうです。

父が子供時代に暮らした北品川は、撮影所があった蒲田が近い関係で、映画館が並ぶ映画の街で、父は小さい頃から映画に慣れ親しみ、家が裕福で不自由なく育ったそうです。

ところが、太平洋戦争が起こり、生花店は閉店。祖父が移住先で家を購入しようとしたところ、詐欺にあってそのお金が持ち逃げされ、吉岡家は何もかも失い、華やかな暮らしから一変したということです。

父は工業高校を卒業後、家族を少しでも助けたいと働き、それから映画や舞台のセットを作る会社に入って、美術担当として熱心に働いたそうです。


そんな父や母の背中を見て育った秀隆さん。
役者の道に進ませたのは、人見知りの息子を案じた両親で、姉の通う劇団に入団。8歳のときに、その素朴さが山田洋次監督の目にとまり、山田監督の映画に出演したそうです。

秀隆さん自身は、何度も役者をやめたいと思い、今でも向いてないと思っているそうですが、5歳のデビュー以来48年間、いろいろな縁に導かれて俳優の道を歩き続けておられました。
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