(番組HPより)
400年前の史上最大の合戦「大坂冬の陣」。翌年の「夏の陣」とあわせ、豊臣家が滅び徳川の世が確立した「天下分け目」の大戦だ。
しかし戦いを記録した「大坂冬の陣図屏風」はいわば「下書き」。
今年、色彩が復元された結果、さまざまなことが判明しつつある。
---
「冬の陣」と「夏の陣」の屏風があり、「夏の陣」の屏風は極彩色のきらびやかな絵ですが、「冬の陣」の屏風にはたくさんの書き込みがあり、くすんだ色をしていて、いわば「下書き」のものだそうです。
この「冬の陣」の絵をデジタル画で復元させたところ、本来の鮮やかな色彩がよみがえり、そこには実際に戦いに参加した者しか分からない描写が随所に描かれていて、大阪の陣の実像が見えてきたということです。
特に、この屏風絵を誰が発注して描かせたか? 豊臣か、徳川かによってこの絵の位置付けが大きく変わってくるということで、専門家の方たちが、絵の構図や、書き込まれた情報の偏りなどから緻密に読み解いて興味深かったです。