(番組HPより)
里山のタカ・サシバが日本で最も繁殖に集まる市貝町。谷戸田という独特の環境はえさのカエルやヘビ等が豊富だからだ。いま農家と市民が稲作を続ける取り組みが行われている。
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サシバが子育てに集まる栃木県市貝町の里山の風景を見つめた回です。
サシバは、カラスより少し小さいタカの仲間で、毎年3~4月、繁殖のために、遠く南の国から日本に渡って来る鳥で、市貝町は日本一サシバが集まって来る地域だそうです。
なぜ市貝町にサシバが来るのか?それは、市貝町には森の間をぬうように「谷津田(やつだ)」と呼ばれる独特の細長い田んぼが広がっていることにあるそうです。
森から湧き出た水を引き入れた谷津田には、サシバの大好物のカエルやヘビなど田んぼの生き物が豊富にいて、たくさんのサシバが子育てできるためだということです。
ところが、30年ほど前から、谷津田は狭くて手間がかかるうえ米の収穫量が少ないため、次々と耕作放棄されていき、その結果サシバの数が減っていったということです。
そこで、サシバが子育てしやすい環境を取り戻そうと、谷津田の米作りを回復させる取り組みが行われているそうで、サシバが訪れる田園風景が変わらず続いてほしいと願う人々の思いを感じました。