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番組HPより)
北海道東部に広がる阿寒カルデラ。深い森の中に、阿寒湖をはじめとする湖が点在する。森の中には美しい川が流れ、生きものを育む。
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夏から秋、北海道・阿寒カルデラの清流に息づく生きものたちを見つめた回です。
阿寒カルデラには、深い森の中にいくつもの湖が点在し、湖のまわりには透明な水をたたえた清流が幾筋も流れていて、深い森と清らかな川の織り成す風景がきれいでした。
水がとても澄み切っていて、冷たい清流の中でしか生きていけないニホンザリガニが見られました。透明度が高い理由は、湖底から出る湧き水と、もう一つ、カワシンジュガイという貝が、水の中の細かい浮遊物をこしとって食べることにあるということです。このカワシンジュガイは、寿命は100年とも言われ、全国的に絶滅が危ぶまれている貴重な貝だということです。
湖のまわりの森は、人の立ち入りが厳しく制限され、原始の姿を残している場所で、そんな豊かな森にはキタキツネやエゾシカ、エゾリスなどいろいろな動物たちが息づいていました。
秋には、アメマスの大群が湖から川の上流を目指して遡上し、オスたちがメスを巡って争い、そして産卵する様子が見られて、雄大な命の営みに感じられました。