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番組HPより)
現代でも有名で、そのユニークな絵を好きな人も多い絵巻、国宝「鳥獣人物戯画」。しかし作者や制作の経緯などは一切不明な絵でもある。みんな大好きな鳥獣人物戯画の楽しさ、深さを味わい尽くす。
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国宝「鳥獣人物戯画」の謎や魅力に迫った回です。
甲乙丙丁の4巻からなる日本史上もっとも有名な絵巻で、平安から鎌倉時代にかけての作とされますが、誰が、何のために作ったのか、一切分かっていないそうです。
その中でもっともよく知られるのが甲巻で、相撲をとるカエルやお経を唱えるサルなど、擬人化された動物が生き生きとした描写で描かれていますが、絵本のような詞書きの説明も一切無く、どんな物語なのか、何を伝えたいものなのかもはっきりと分からないそうです。
そんな甲巻について、専門家の方々が、登場する動物に着目したり他の巻と比較しながらそれぞれの説を述べ、いろいろな解釈があって興味深かったです。そのユーモラスな描写もさることながら、何を伝えようとしたものなのか分からないところが大きな魅力なのだと感じました。