(番組HPより)
日本三景の一つ、宮城県の松島。旅のお題「松島~なぜ人は松島に心ひかれる?~」を探る。
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宮城県の松島を訪れ、なぜ人は松島に心ひかれるのか?を解き明かした回です。
島々の特徴として、切り立った形にあるということです。
これは、風化しやすく柔らかい凝灰岩でできているためで、波の影響を受けて削れて、このような形になっているということです。
また、凝灰岩により土壌がやせているため、一般に植物が育ちにくく、逆境に強い「松」が島々に生えたということです。
松の生える島々が点在する美しい松島の風景。
そんなこの世のものとは思えない風景を、平安時代以降の人々は、極楽浄土の世界に重ねたそうです。ここで亡くなった人を供養するなど、古くから信仰の地として人々を引きつけてきたということです。
そもそも、こうした多島海の景観はどうできたのか?
氷期の8000年前、海面は現在より20mぐらい低く、山がポコポコとある陸地だったそうです。それが、縄文時代以降の7000年前、海面上昇により今の風景が出来上がったそうです。
海面が上昇し過ぎても、各島が完全に水没してしまうためダメで、絶妙な海面の上昇が今の景観を生んだことを知りました。