(番組HPより)
京都の閑静な住宅街にたたずむ茶道速水流の茶室。日本の伝統がはぐくむ露地は、風情あふれる小さな里山の世界だ。
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京都市にある茶道速水流家元の茶室「滌源居(てきげんきょ)」の庭を見つめた回です。
茶の庭は、日々の喧騒を離れ、茶室という非日常の空間へいざなう場とされ、「露地」と呼ぶそうです。
速水流は、あるがまま自然のままを良しとしているそうです。
庭には、他の茶の庭ではあまり植えないキンモクセイや柿の木などが植えられ、季節を五感で感じたいという家元の思いが込められた露地になっているということです。
この茶室は、東に北野天満宮、西に平野神社があり、2つの森をつなぐ緑の小道のような役割を果たしているそうで、2つの森を行き来するヒヨドリ、メジロ、エナガなど、たくさんの野鳥が見られました。
そうした鳥たちが食べ残した実やふんが庭に落ちて、そこから発芽し自然に育った木もこの露地では大切にしているそうで、あるがままの自然を大切にした小さくても豊かな庭でした。