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番組HPより)
手持ち花火・打ち上げタイプ・線香花火など、400種類もそろう山梨の小さな花火専門店が舞台。地域の伝統的な打ち上げ花火大会のないこの夏、身近な人と花火をしようと多くの人が訪れる。
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山梨県の市川三郷町にある小さな花火専門店にやって来る人々にお話をうかがった回です。
市川三郷町は江戸時代に日本三大花火に数えられた町で、打ち上げ花火で知られる花火の町だそうです。店内にはあらゆる花火がそろっていて、中にはカレーなどの香りがする変わり種の花火もあって、それら品揃えを眺めているだけで楽しそうでした。
店には県外を含む多くのお客さんがやって来て、思い思いに花火を選んでいました。お話をうかがうと、この町で毎年開催されていた伝統の花火大会が新型コロナで2年連続中止になり、家で花火を楽しもうと買いに来たという方が多くいました。
その中で、近くの診療所で働く看護師の男性は、がんの末期など終末期医療に携わられていて、介護施設の入居者に花火を楽しんでもらおうと買いに来られていました。自身の経験から「一瞬一瞬を大事にできることをやりたいな」という話をされて、その言葉が一瞬の輝きを見せる花火のイメージと重なるものがあって印象に残りました。