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番組HPより)
イギリスの太古から続く森に暮らすキタリス。樹上を軽やかに跳び回って暮らすが、近年数が激減。そんな彼らを守るのは、なんと天敵のマツテン!?その不思議な関係に迫る!
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イギリス・スコットランドの太古の森に暮らすキタリスと、天敵マツテンとの不思議な関係に迫った回です。
キタリスは、軽業師のように木の上を駆け回る可愛らしいリスでした。
その天敵がマツテンで、こちらも可愛らしい見た目ですが、獰猛なハンターで、鋭いツメで木も登るそうです。
キタリスにとって最も恐ろしい警戒すべき存在で、キタリスとマツテンの関係は太古から続いてきたそうです。
そんな天敵との関係を続けながら、キタリスはかつてはイギリス全土に生息していましたが、近年、イギリスでの生息数がかつての5%以下になり、絶滅が心配されているということです。
その原因が、リス痘というウイルス性の病気で、この病気をもたらしたのがトウブハイイロリスだそうです。トウブハイイロリスは、19世紀にアメリカ大陸からペットとして持ち込まれ、このリスによって病気も一緒に持ち込まれたということです。
リス痘に免疫を持たないキタリスが減る一方、ハイイロリスはキタリスの20倍の数になったということです。
ところが最近、天敵であるマツテンが、キタリスの減少を防ぐ役割を果たしていることが分かってきたそうです。
それは一回り大きいハイイロリスは、木登りが得意じゃなく、マツテンの匂いにも気づかないため、マツテンに捕まりやすいためだということです。
太古から長い時間をかけて築かれてきたキタリスとマツテンの関係が、森のバランスを保つことになって、自然の神秘や不思議さを感じました。