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番組HPより)
紅葉を眺めながらゆっくりと山を登っていく。今回の舞台は兵庫・妙見山にかかる、少し古びたリフト。長年、家族連れに親しまれてきたが、この12月、リフトやケーブルカーを含めた、広場一帯が閉鎖される。さまざまな思い出が詰まったリフトの最後。みんな、どんな思いで乗っているのか。
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兵庫・妙見山(みょうけんさん)のリフトに乗りに来た人々にお話をうかがった回です。
長年、地域に親しまれてきたリフトだそうですが、客数がピーク時の半分になって採算が見込めなくなり、12月3日に営業が終了し、63年の歴史に幕を下ろしたということです。
10月末、リフトが終了する前に最後に乗ろうと、大勢の人が訪れて大行列でした。
リフトは1人がけで、森の斜面を12分かけてゆっくりと登って山頂付近へ。山の上には展望台があって景色を一望できました。
お話をうかがうと、小さい頃に連れてきてもらって乗った思い出の場所だという方を多くいました。
3日目に出会った主婦の女性は、小さいときに父親に連れられて何百回もここに通い、今も子供を連れて通っているそうです。
その方が、「今はみんながせかせかして、ゆっくり景色を楽しむとか、心のゆとりがなって...」、「リフトに乗ると、ゆっくりゆっくりと登って下りてくるので、ここへ来ると気分がすっきりする」と感慨深そうに話されて印象的でした。