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番組HPより)
ビジネスマンがせわしなく行き交う“おやじたちの聖地”新橋。この街では、働く所も飲む所も、家族の暮らしも歴史まで、すべてがビルの中。個性的でちょっと不思議なビルをめぐる物語。
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再放送を視聴。
東京・新橋にある個性豊かなビルと共に歩む人々を見つめた回です。
雑居ビルが立ち並ぶ現在の新橋の風景は、戦後の闇市から生まれたそうです。
戦後、焼け野原だったこの一帯にバラック小屋が立ち並んで巨大な闇市が生まれ、その後、昭和36年に東京都が駅前の大規模な再開発を計画。ニュー新橋ビルが誕生して、闇市時代にあった店はビルの中に入ったということです。
ニュー新橋ビルの中に店が所せましと並ぶのは、闇市時代の名残りだそうで、何とも言えない雑多で懐かしい雰囲気がありました。
このニュー新橋ビルのほか、もう一つの街のシンボル、新橋駅前ビルなど、新橋には昭和の時代から立ち続ける古くて個性的なビルがいくつもあり、それぞれのビルに物語がありました。
雑居ビルの上の階に60年住み続けている女性や、新橋で50年ギターの流しをしている男性、ビル内の稽古場で格式ある新橋芸妓の伝統を守り続ける女性など、そのビルそのビルに様々な人の人生が詰まっていて、古くて雑多な感じの建物ですが重みが感じられました。
現在、駅前一帯の再開発計画が進められていて、ニュー新橋ビルは老朽化で2022年までの解体が予定されているということで、こうした風景が消えていってしまうのは寂しく感じられました。