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番組HPより)
北海道の南西部にそびえる火山、有珠山。約2万年前に誕生して以来、幾度となく噴火を繰り返し、今も活動を続ける。噴火によって姿を変え続けてきた有珠山が育む命を見つめる。
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春、北海道・有珠山に息づく生きものを見つめた回です。
これまで幾度となく噴火を繰り返し、噴火によって新しい山ができることもあり、有珠山とはそうした山々の総称ということです。
今も火山活動が続いていて、むき出しの岩の山肌が特徴的でした。
その急峻な崖ではハヤブサが巣を作って子育てをしていて、天敵にヒナが襲われにくい格好の子育ての環境になっているそうです。
一方、山のふもとには豊かな森が広がっていて、春の繁殖の時期、日本最大のキツツキ・クマゲラがせっせと木の巣穴をメンテナンスしたり、ゴジュウカラのオスどうしが地面に転がって取っ組み合いをしたりするユニークな場面が見られました。
また、海の中にまで溶岩が流れ込み、そうした岩場を利用してミズダコやカニが暮らすなど、火山活動が作り出した多様な環境が多くの生きものを育んでいました。