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番組HPより)
北海道南西部を流れる千走川。その急流が渓谷を刻み、幾重もの滝を生む。この段差により、場所ごとにすむサケの種類が明確に変わる。
急流に暮らす多様な魚たちの姿に迫る。
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北海道南西部を流れる千走(ちはせ)川に息づく生きものたちを見つめた回です。
北海道でも有数の流れの急な川で、流れ下る標高差は1000mにもなり、その間に大小幾つもの滝があるということです。
川ではサケの仲間たちが暮らしていましたが、滝の段差によって隔てられ、流域ごとにサケの種類の明確なすみ分けがされていました。
下流域には海から上がってきたサクラマス、その上流にはアメマス。そして、さらに上流の源流部には、オショロコマという体の下がオレンジ色のサケの仲間が暮らしていました。
このオショロコマは、北海道でも寒いところにしかいない魚で、中でもここのオショロコマは、体の模様がほとんどない特別な姿をしているということです。滝の段差により他の地域との交流がとだえ、長い年月の間に模様が消えてしまったと考えられるそうです。
川の源流部の、湧き水が作った透き通る小さな池で、長い間ひっそりと命をつないできた神秘的な魚でした。