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番組HPより)
北海道・西興部村の山には一風変わった牧場が広がる。牧場内には天然の小川や森が残り、牛が沢へおりて水を飲む。この独特の環境が、草原・森林・水辺の生きものを育む。
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北海道の北東部、北見山地の山あいにある西興部村の牧草地に息づく生きものたちを見つめた回です。
人によって山間部が切り拓かれてできた牧草地ですが、牧草地の中に森が点在し、森の中には小川も流れ、一風変わった風景が広がる場所でした。酪農家があえて残してきた森で、昔から雨が少ない地域のため、豊かな水を生む森が残されてきたということです。
放牧されている牛たちが、牧草地で草を食んだり、小川で水を飲んだり、森の木陰で休んだりしている、のどかで牧歌的な風景が素敵でした。
牛が草を食べて背丈が低くなった草むらは、ミカドフキバッタやハネナガキリギリスなどが息づく虫たちの楽園で、その虫たちを求めてノビタキなど鳥たちも集まっていました。
また、森の中の水辺には、日本では北海道にしかいない貴重なチョウ、アカマダラも見られ、草原と森が隣り合う独特の環境が多くの生きものを育んでいる牧草地でした。