NHKワイルドライフ「アフリカ ケニア 水の小宇宙に響き合う命」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
ケニアのツァボ国立公園。アフリカで最も乾いた土地の一つだが、雨季に大量の雨が降ると大地に緑が蘇り、点々と水場が出現する。実はこの水場を作り出したのはゾウ。

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ケニアのツァボ国立公園で、雨季に現れる水場に集まる生きものたちを見つめた回です。

ツァボ国立公園は、アフリカで最も乾燥した大地の一つだそうですが、雨季になると数か月だけ水場が転々と出現し、生きものたちの命の拠り所になっているということです。

この水場を作ったのは、実はシロアリとゾウだということです。

シロアリの塚は、ミネラルなど栄養が豊富な粘土質の土で、ゾウはこの土に目がないそうです。ゾウは、ミネラルが乏しい環境になり植物だけでは栄養が保てないため、それを補うため、塚を掘り起こし、土を口に含んだり、泥浴びをしたりしているうちに徐々にくぼみ、そこに雨水が溜まって水場となるそうです。

小さなシロアリと陸上最大の動物ゾウという意外な組み合わせによって、はるか昔から知らず知らずのうちに水場が作り出され、それがこの地の生きものたちを支えていて、自然の不思議な営みを感じました。

水場が出現すると、生きものたちはありとあらゆる方法でここにやって来て、喉を潤し、水浴びをし、狩りをし、そして限られた時の中で次の世代に命をつなごうとして、命をめぐる様々なドラマが見られ、水場は自然が凝縮したような小宇宙のように感じられました。
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