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番組HPより)
24時間稼働し続ける巨大製油所に密着。原油価格の高騰に世界中が揺れたこの冬。圧巻の映像と音で舞台裏を伝える。
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三重県四日市の巨大製油所と、そこに関わる人々を見つめた回です。
巨大工場の美しい映像と共にクールなジャズ音楽が流れて、心地よいドキュメントでした。
サウジアラビアなど中東からタンカーで運ばれてきた原油を、この製油所で調整して様々な油に変えるのですが、作業員いわく「暴れ者の液体で、扱いを間違えると姿を変えてしまう」ということで、繊細な調節が必要で、狙ったとおりの油にするのがとても難しそうでした。
作業員たちは、危険と隣り合わせの中で「安全安心に供給して当たり前」と言って、求められる品質のものを届けようとされて、人々の暮らしを支えているという誇りが感じられました。
近年、工場から排出する二酸化炭素を抑制しようという「脱炭素」の社会情勢から、全国の製油所で閉鎖や停止の動きが広まっているそうで、こうした風景が無くなっていってしまうのは寂しく思われました。